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【要約】夢をかなえるゾウ|人生を変える関西弁の神様【後編】

こんにちは moyaiです。

今回は、水野敬也著|夢をかなえる(飛鳥新社)の要約後編としてお送りします。

前編をご覧になりたい方は、下記のリンクからどうぞ。

【前編の記事】

こんにちは moyaiです。 これは、ちょっぴり不思議なお話です。 ガネーシャ 「おい、起きろや」 サラリーマン 「お前、だれ?」 ガネーシャ 「だれやあらへんがな。ガネーシャやがな」   ・   […]

■おさらい
『夢をかなえるゾウ』は、夢をなくしたサラリーマンと謎の関西弁のゾウの神様(ガネーシャ)が繰り広げる「笑えて」「泣けて」「ためになる」とっても読みやすい小説になっています。

かなり読みやすくなっていて難しい自己啓発本や投資本みたいなものではなく、もっと基本的なことから成功を学べる本になっています。

「自己啓発本や実用書みたいなのは堅苦しいな」っと、思っている人にはうってつけの本になっています。

全部で29あるガネーシャの課題から、私がピックアップした厳選Point10選をお届けしたいと思います。
今回は、【後編】として、5つの課題を紹介します。

それでは行ってみましょう。

著者

著者の水野敬也さんは、1976年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒、処女作『ウケる技術』(共著)がベストセラーに、他の著書に『BAD LUCK』(インデックス・コミュニケーションズ)がある。執筆活動以外にも、「義務教育に恋愛を!」をモットーに老若男女に恋愛を教える「恋愛体育教師・水野愛也」としての著書に『LOVE理論』(大和書房)、講演DVDに『恋愛体育教師水野愛也のスパルタ恋愛塾[ソフト編・ディープ編]』(ポニーキャニオン)がある。また、DVD作品『濃厚な上司の怒らせ方』(ビクターエンターテイメント)の企画構成。脚本をてがけるなど、活動は多岐にわたる。

夢をかなえるゾウ(単行本)

夢をかなえるゾウ(kindle版)

本書のポイント

Point1 靴をみがく
Point2 人が欲しがっているものを先取りする
Point3 トイレ掃除をする
Point4 まっすぐ帰宅する
Point5 決めたことを続けるための環境を作る

▲ここまでは【前編】▲

▼ここからは【後編】▼
Point6 明日の準備をする
Point7 誰か一人のいいところを見つけてホメる
Point8 人気店に入り、人気の理由を観察する
Point9 やらずに後悔してることを今日から始める
Point10 毎日、感謝する

要約

Point6|明日の準備をする

ガネーシャ
「自分、ツール・ド・フランスって知っとる?」
サラリーマン
「聞いたことありますけど。たしか、フランスの自転車のロードレースでしたっけ」
ガネーシャ
「そや。めっちゃめちゃ歴史のあるレースや。そのレースで七連覇した子がおんねや。ランス・アームストロングくんいうんやけど」
「その子はすごいで。ガンでいったん死にかけたんやけど、復活して、また優勝しとるからな」
サラリーマン
「聞いたことありますけど。たしか、フランスの自転車のロードレースでしたっけ」
ガネーシャ
「ただな、やつが本当にすごいんはな、その準備の周到さや。レースがはじまる前にやな、全長3400キロのコースの風向き、天候、気温、もう考えられる限りの組み合わせを完璧に調べんねん、そういう要素が当日の走りにどないな影響を与えんのか、ありとあらゆるシミュレーションをすんねん。けど観客は結果にしか目えいけへんから、アームストロングは化け物や、みたいになるんやけど、実際はちゃうねん。めちゃめちゃ綿密な準備してんねん。その綿密さが他より圧倒的にすごいんや」
「孫子くんも言うてるがな。『算多きは勝つ』。事前に周到な準備を行い、それが勝敗を決めるてな」
サラリーマン
「なるほど。そう言われてみると、準備することをそれほど重視してこなかったかもしれません・・・・・・」
ガネーシャ
「そやろ。自分みたいなんは、何でも行き当たりばったりやろ。明日プレゼンがあったり商談があったりしても『なんとかなる』で終わらせるやろ。それでたまにうまくいくこともあるかもしれん。でも、一流の人間はちゃうで。一流の人間はどんな状況でも常に結果出すから一流なんや。常に結果出すにはな、普通に考えられてるよりずっと綿密な準備がいるねん。」

『綿密な計画』を立てることはとっても難しいことだが、これが成功への一歩である。どれだけ用意周到に計画を立てられるか・・・・・・
Point2で紹介した『人が欲しがっているものを先取りする』この課題とも相性が良さそうである。
本書の課題は、ガネーシャがそれぞれひとつずつ出題するが、それらを複合的に組み合わせることで、効果を増大させることができるだろう。そんな風に考えながら読むとなお、楽しく読める!!

Point7|誰か一人のいいところを見つけてホメる

ガネーシャ
「自分、アンドリュー・カーネギーくん知っとるか?鉄鋼業で大成功してカーネギー大学とかカーネギーホール作った子や。鉄鋼大好き!カーネギーや」
サラリーマン
「名前は・・・・・・聞いたことがあるような気がします」
ガネーシャ
「自分らがそういう時は、全然しらん時やけどな。まあええわ。カーネギーくんはな、小さいころ、行さんウサギ飼うとったんや。で、そのウサギの餌を集めるのに、一人じゃ集められへんから、他の子ども使ったんや。でな、カーネギーくんはウサギの餌を行さん持ってきた子供の名前をうさぎにつけたったんや。こんなことされたらめっちゃうれしいやん。人って、自分の名前めちゃめちゃ大事にしとるからな。だから子供たちはどんどんウサギの餌探しに行ったんや」
サラリーマン
「なるほど」
ガネーシャ
「しかも、この方法、カーネギーくんは大人になってからも使たんや。カーネギーは同業者をどんどん合併、吸収して会社を作ってたんやけど、そん時、相手の会社の名前を残すようにしてたんや。そしたら合併相手の社員も頑張って働くやろ。そもそもカーネギーくんはな、鉄鋼王て呼ばれてんねんけど、実は鉄鋼のことあんまり知らんかったんやで」
サラリーマン
「そ、そうなんですか?」
ガネーシャ
「そうや。ただカーネギーくんは鉄鋼のことはよう知らんかったけど、人の自尊心を満たすことを徹底的に知っとったわ。だいたいな、これ当たり前のことやけど、ホンマに当たり前のことなんやけど、成功したいんやったら絶対誰かの助けもらわんと無理やねん。そのこと分かってたら、人のええところ見つけてホメるなんちゅうのは、もう、なんや、大事とかそういうレベル通りこして、呼吸や。呼吸レベルでやれや!二酸化炭素吐くのと同じくらいナチュラルにホメ言葉言えや!ええか?今日の課題は『人のいいところを見つけてホメる』や!」

ホメることこれは、『人間関係がうまくいく』そんな程度のものではない。人というのは、自分の自尊心を満たしてくれる人に集まる、また逆に言えば、成功している人というのは、人の自尊心が満たせて、人から応援されて、押し上げられるような人なんです。
人から応援されるような人になりたいものです。そのためには、『人の自尊心を満たす』それがいかに大切なことか・・・・・・。

Point8|人気店に入り、人気の理由を観察する

話題になっているシュークリーム屋さんでの一幕である。

ガネーシャ
「なんでこの店流行ってるか分かる?」
サラリーマン
「なぜって・・・・・・シュークリームがおいしいからじゃないですか?」
ガネーシャ
「自分やっぱり全然分かってへんわ」
サラリーマン
「はぁ・・・・・・」

ガネーシャはテーブルのおすすめ商品が書かれているのを指差した。

ガネーシャ
「これ見てどう思う?」
サラリーマン
「うーん。手書きで書かれていますね」
ガネーシャ
「そや、手書きや。けどこれただの手書きか?なんちゅうか、真心が込められている感じせえへん?バイトが上のやつから『これ手書きで書いとけ』って言われて嫌々やってるんやのうて、お客さんにおいしいもん食べてもらおう思て書いてる感じせえへん?」

  ・
  ・
  ・

ガネーシャ
この店全体でお客さん喜ばせようて気持ちがあるんや。『この商品、原価安いから儲かるわ』とか『お客さん早く帰らせて回転率上げよ』なんて店側の都合はあらへん。」
「お店はな、自分らが『おいしいわあ』『気持ちええわあ』て思う場所であると同時にな、優れたサービスを学ぶ場所でもあるんや。これからは、ただ店に入って飯食ったりジュース飲んだりするだけやなしに、その店がどんなことしてお客さんを喜ばせようとしているか観察せえよ

  ・
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  ・

ガネーシャ
「自分、アルバート・セント・ジョルジくんて知っとる?『ビタミンCの父』て呼ばれとるんやけど
サラリーマン
「うーん・・・・・・レモン栽培で有名な人ですか?」
ガネーシャ
「自分に聞いたワシがアホやったわ。ジョルジくんはな、『ビタミンC』を最初に発見してノーベル賞もろた子や。そのジョルジくんがこんなこと言うてんねや。『発見とは、みなと同じものを見て、誰も思いつかないようものを考えることだ』
「ええか?みんな飯食うときはリラックスする時間や思てる。でもな、みんなと同じような視点で同じようなこと考えとったら、みんなと同じような結果しか出せへんやろ。いや、それでもええっていうなら別に構へんのやけど。でも、自分、成功したいんやろ。だったら、人と同じことしとる時でも、人と違う視点や発想で、世の中ながめていかんとあかんやん。

さて、ここでは、『人気店に入り、人気の理由を観察する』という課題でしたが、重要なのは、人と違う視点や発想を持てるかどうかだと思います。これは、センスのような先天的なスキルもあると思いますが、さまざまなモノに触れ、思想や思考を養う訓練を行うことでそのスキルが磨かれていくのではないでしょうか。

Point9|やらずに後悔してることを今日から始める

ガネーシャ
「やりたいことを見つけるために一番やったらあかん方法、それはな・・・・・・・『考える』ことや。机に向かってうんうん唸っとったり、自分のやりたいことってなんやろうて漠然と考えたりしとったら、何も分らん。分からんどころか余計迷うことになるで
サラリーマン
「で、でも考えないとわからないじゃないですか」
ガネーシャ
「それがそもそもまちがいやねん。昔のこと思い出してみい。小学生のころ、『やりたいことが見つからん』て自分、悩んどったか?『これ、やりたいことなんかな?』なんて迷わずに、すぐにやってたやないか。そうやってじかに触ってみて、『これ楽しいわあ」『これつまらんなぁ』て判断するんや。本当にやりたいことに出会った時、『ああ、これこれ』って全身で分かるもんなんや』
サラリーマン
「・・・・・・そうかもしれません」
ガネーシャ
「ええか?大事なことやから繰り返し言うで。やりたいこと見つけるための方法は1つだけや、それは『体感』することや、実際にやってみて、全身で感じる。それ以外の方法で『やりたいこと』なんて見つからへん。絶対見つからへん。せやから、『やりたいことが分からない』って言うてるやつの99%は『何もやっとれへん』やつなんや

人が行動する理由なんて、ざくっり言えば『憧れ』や『人に認められたい』である。だが踏み出すのが怖い、それが人間なのだ。
そこで行動できる人それが『境界線』なので、「みんな」と「自分」との境界線を引くチャンスとなるのだ、『やらずに後悔していること』は、やる!今日からすぐやる!一生やらずに後悔して死ぬくらいなら、失敗したっていいじゃないか死ななければ!!

Point10|毎日、感謝する

Point10の『毎日、感謝する』は、この本の最終課題となっています。ガネーシャとの多くの課題をこなしてきたサラリーマンの集大成・・・・・・

ガネーシャ
「ええか?『大きな欲を持っている』いうんは『大きく欠けている』いうこと。『足りない』と感じている部分が大きい、いうことやな。そやから、たとえばでっかく豪勢な家を手に入れることで満たされる言うんは、その家が入る分だけ、自分の中にはぽっかりとかけている部分があるっちゅうことや。それだけ『足りてない』てことなんや
サラリーマン
「そのとおりです」
ガネーシャ
「そういうふうに『足りない、足りない」て思えば思うほど、家もお金も、自分から逃げていくんや。皮肉なことやろ』
「たりない、たりないて思えば思うほど、足りない状態から逃れることはでけへんのや。欲しがるほど、欲しいもんは逃げていくんや。自分が満たされてへんと、人を喜ばせることはでけへん。人に与えることがでけへんのや
サラリーマン
「はい。分かります。満たされてはじめて人を喜ばせたり、人のことを考える余裕が生まれると思います」
「でも・・・・・・どうすればいいんですか?僕は現にいま、こうして満たされてない。足りてない。そう感じたからこそ、あなたとこうして過ごしてきました。そもそも、足りてないと思ったからこそ、あなたの課題を頑張ってクリアしてきたんです。成功したいから、努力してきたんです。でも、その考え方が、むしろ僕の成功を遠ざけているあなたは言う。僕はどうすればいいんですか?」
ガネーシャ
「それはやな・・・・・・
「『おおきに』や
サラリーマン
「おおきに・・・・・・ですか?」
ガネーシャ
「そや。『おおきに』て感謝することや
「自分も一度は言われたことあるやろ。子供のころ、親から、先生から、感謝しなさい、感謝しなさいて教えられたやろ。そのたんびに、反発したと思うんや。なんで感謝なんかせなあかんのや。みんな自分の欲に従って、自分のために生きとる。わざわざ感謝する必要なんてあるんか。そう思ったやろ。それは悪いことやない。自然なことや。ワシ、前に言うたやろ。人は自分勝手や。エゴイストとして生まれるんや。だから、そういう教えに反発するのも自然なことなんやで。でも、自分が本当に満たされたい、豊かになりたい、欲しいものを手に入れたい、ずっとずっとそうしていきたい思たら、変わらなあかん。ええか?
自分の中に足りんと感じてることがあって、そこを何かで埋めようとするんやのうて、自分は充分に満たされている、自分は幸せやから、他人の中に足りないもんを見つけ、そこに愛を注いでやる。この状態になってこそ、自分が欲しいと思ってた、お金や名声、それらのすべてが自然な形で手に入るんや。だってそやろ?自分らは、お金も、名声も、地位も、名誉も、自分で手に入れる思ってるかも分らんけど、ちゃうで。むしろ逆やで。お金は他人がお前にくれるもんやろ。名声は、他人がお前を認めたからくれるもんやろ。全部、他人がお前に与えてくれるもんやろ。名声は、他人がお前を認めたからくれるもんやろ。全部、他人がお前に与えてくれるもんなんや

“感謝する”簡単なようで、難しい。多くのこと、人間が成功としている。『お金』『名声』『地位』『名誉』すべて自分で手に入れ・・・・・・そうじゃないんだ。それらすべては他人が与えてくれるもの、『感謝、感謝するんだ』なんでもいいから、誰でも何でもいい、人、モノ正解をかたちづくっているどんなものでもいいから、ひたすら感謝する。

“足りていない自分の心を「ありがとう」という言葉で満たす”これは成功の秘訣なのだ!!

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まとめ

今回は、【前編】と【後編】に分けてお届けしました。

私は、最後のPoint10が心に沁みすぎてちょっと感動してしまった。本当にその通りだと思う。“感謝する”ことは、タダで相手に与えることができる。こんなに素晴らしいことはないと思う。
この世のすべてのものごとに感謝できるようになったら、もうそれは、人を超越した存在になれるのではないでしょう。もはや成功とかそういう次元ではなく。人が生きて死ぬまで豊かに生きることができるのではないだろうか・・・・・・。

・・・・・・失礼。哲学じみてしまった。

ということで、『夢をかなえるゾウ』いかがだったでしょうか。
ご紹介できていない『課題』にも多くの成功につながる学びやハッとさせられるようなものが多くあります。気になる方はぜひ手に取って読んでみてください。

また、『夢をかなえるゾウ』のシリーズは『4』まで出版されています。そちらもリンクを貼っておきます。興味のある方はチェックしてみてください。

それでは、最後にガネーシャの言葉を

成功だけが人生やないし、理想の自分あきらめるのも人生やない。ぎょうさん笑うて、バカみたいに泣いて、死ぬほど幸福な日も、笑えるくらい不幸な日も、世界を閉じたくなるようなつらい日も、涙が出るような美しい景色も、全部全部、自分らが味わえるために、この世界を創ったんやからな

世界を楽しんでや。心ゆくまで

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夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神(単行本)

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夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神(単行本)

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それでは、皆さまが豊かになりますように願っております。

また次回の記事でお会いしましょう。moyaiでした。

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